野鳥観察を忘れて、写真撮影だけをしているカメラマンが多くなった・・・
サクランボのように2つずつ青い実を下げるエゴの木、今年もいっぱい実をつける頃になった。この季節、ヤマガラたちはこのエゴの実を好んで採りに来る。山へ行かずとも、平地の公園にエゴの木があれば、その様子を観察できる。
器用にねじりながら柄を梢から取り離して実をゲットする個体もいる。
ところが、ヤマガラは、エゴの果肉は食べないのだ。それを知らずに撮影に来ている者も多いようだ。
安全な木まで運んだ実の果肉は、両足で挟んでむしり捨てる。その中から出てきた種子を、コゲラが木を突く様な大きな音を立てて、種子の中の胚珠などを食べるのだ。こちらの方が栄養が豊富なのである。それにしてもよく脳しんとうを起こさずに殻をわるものだと感心させられる。
●ヤマガラ:Varied Tit 山雀(Yamagala)14cm 留鳥
2024.9.8 万博日本庭園で 実をくわえて安全な木に飛び行くヤマガラ