昨日の午前中に、一羽の冬鳥マガンが休耕田に降りて体を休めながら、草の穂を夢中で食べて、再び淀川上流方向へ飛び立った。希少なカリガネではとの声も上がっていたが、嘴の基から広がる白い部分が頭頂あたりまであったし、1羽だけでアイリングがあったのでそのように見えたのかも知れない。 カリガネはマガモぐらいの大きさで、嘴が小さいしアイリングはコチドリの様にはっきりした黄色のようだ。
ガンの渡りは、V字編隊になって長距離を一気に飛ぶと聞く。
■■マガン:Greater White-Fronted Goose 真雁(Magan)72cm 冬鳥・旅鳥
「大造じいさんとガン」椋 鳩十 作 を懐かしく思い出す。ハヤブサからガンのなかまたちを救うリ-ダ-「残雪」の姿が重なる。
これが、マガンであってもカリガネであっても、美しい鳥であることには変わりがない。
マガンであるなら疲れ果ててなかまと離れここへ降りたのかも知れない。琵琶湖を目的地としていたなら、淀川から宇治川をたどって上れば迷うことなくたどり着くのだから・・・