北摂山中では、第2陣到着のオオルリ♂たちが、メスを求めて美声でさえずっている。
声は、渓流沿いの山合に響き渡るが、その姿を見つけるのはなかなか難しい。
そんな中で、巣作りを始めた目出度いカップルもいる。
じっとしていると、突然目の前にオオルリが下りた。
薄暗い中でも、虫をくわえたのがわかる。
向こうでさえずりが聞こえるのでそのオスではない。
餌をくわえてすばやく横の低い枝に飛び上がり、止まる。
距離にして4~5mほど。
急いで設定し直し、カメラを持つ手が緊張する。
1.虫をくわえたオオルリ♂
鳴かずにこんな下で餌をとる。
どうやら、近くに巣があるのでは、ひょっとすると孵った雛にやる餌か。
しかし、自分で食べた。
しばらくして、ずっと向こうで何やらとっている鳥影。
とりあえず、写してみる。
2.何かくわえているオオルリ♀
渓流沿いにこちらへ飛んでくる。
そして、枝に止まった。
3.コケをくわえたメス
オオルリはコケで巣を作る。
このメスは、巣の材料を運んでいるのだ。
ところが、この先の葉陰に止まってじっとしている。
それではと、その場を離れて陰から動きを見ていた。
4.
私がいなくなってしばらくすると、さっと近くで作りかけの巣穴に入った。
あんなところかという、わかりにくい場所だ。
出入りする姿がなければ、決して見つけられない。
やがて、このメスがすばやく出て飛び離れる。
5.写真1のこのオスとつがいのようだ
更にしばらくして、先ほどのメスが姿を現した。
6.青虫を咥えて食べたオオルリ♀
立派な巣作りと、産卵をしてくれたまえ。
ヒナが孵るまでは、いつ巣の放棄をするかわからない。
人がうろうろすると、ほぼ放棄する。
メールや電話で連絡し合い、すぐ集まる鳥撮りのグループに気付かれないことを願っている。