2021年5月30日日曜日

カルガモの雛が巣立ち(Eastern Spot-billed Duck chicks fledge)

 山中でオオルリを写している時、メールの着信音が鳴った。ん?ここは電波が届かないところなのに?? 内容は「カルガモの雛が7羽誕生」。ということはカルガモの巣立ち(引っ越し)が見られる。直ぐ電話をかけるが当然繋がらない。仕方ないので電波が届くところまで下りて詳細を尋ねる。池を一周して今、巣で休んでいると教えてもらう。急いでも1時間かかるが間に合うかととにかくバイクを走らせた。現地に着くと、もう移動が始まっていた。

★★★カルガモ:Eastern Spot-billed Duck 軽鴨(Kalugamo)61cm 留鳥

Eastern Spot-billed Duck chicks fledge

池から少し離れた川に移動するのに堤防を越えなければならない。地元の人に聞くといつものルートではなく、階段を上り始めた。ヒナには厳しいとわかっているのだろう。何度も立ち止まってふり返る母親。必死でついていこうとするヒナたち。 2021.5.30 撮影

 ヒナたちは懸命に母ガモの後を追う。

階段を上りきった先の広場には道路との間に長いフェンスがはってあり、ここで1時間程すったもんだする。みんなの協力でやっと土手上に設けられた通行量の多い道路を横断する。もちろんカルガモの横断中は両側で通行止め。

カルガモ親子の道路横断

 横断後、河原に下りるのも階段を・・・

 やっと河原に下りて平地をトコトコ・・・

 もうすぐだ。しんがりのヒナは心なしかくたくたに見える。

 とうとう川にたどり着いた。川を初めて見るヒナたちの表情は人の子と同じで驚きと興味が溢れ出ている。遅れた子はピーピー鳴いて知らせていた。みんな無事にここまでよく到着したね。

 池で一周していたそうだが、本番のための練習だったのか。流れがあっても下流へ向かうのでスイスイとついていく。それにしても母カルガモは賢いなぁ。野鳥も人同様に状況をみきわめる思考と様々な感情があることを再認識させられた。

 草地で母鳥は夢中で食事。ヒナたちは休憩しながら母鳥を真似る。

 今日のカルガモのヒナをアップ。可愛い! 7羽全部飛べるようになるまで無事に大きく育ってほしい。

OM-D E-M1 Mark II + LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm・OM-D E-M1 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO


[動画]