旅鳥(日本を通過する渡り鳥)たちも淀川周辺に来ている。
今日掲載するエゾビタキ、シマアジ♀、タカブシギは、日本より北の地域で繁殖するために夏鳥として春に飛来し日本を北上する。秋には子を連れて日本に立ち寄りながら南下して、夏鳥と同様に日本より南の地域で越冬する。
その意味では、ここらの山で繁殖して平地へ下りてくる夏鳥のコサメビタキやサンコウチョウやオオルリやキビタキなとどは、渡りの移動距離が格段に異なる。
淀川河川敷や淀川周辺の田畑は、旅鳥たちにはかけがえのない休息地になる。一昨年からむやみやたらと行っている河川敷での伐採は、人間さえ良ければいいのだという40年前の考え方にもどっている。
■■エゾビタキ:Grey-streaked Flycatcher 蝦夷鶲(Ezobitaki)15cm 旅鳥
■■シマアジ♀:Garganey♀ 縞味(Shima-aji)38cm 旅鳥
2022.9.6 淀川右岸側三島江田園地
カルガモより小型のカモがいたらコガモかシマアジを疑うこと
メスはくちばしの基にトモエガモの様な白点が見られ黒い過眼線が明瞭
ここには毎年メスがくる オスが来ることは少ない
■■タカブシギ:Wood Sandpiper 鷹斑鷸(Takabu-shigi)20cm 旅鳥
■■オオジシギ:Latham's Snipe 大地鷸(Oh-jishigi)30cm 夏鳥
■■コサメビタキ:Asian Brown Flycatcher 小鮫鶲(Kosame-bitaki)13cm 夏鳥
2022.9.6 枚方河川敷 この個体は今日も同じところにいた
■■イソヒヨドリ♂:Blue Rock Thrush 磯鵯(Iso-Hiyodoli)25cm 留鳥
向こう岸に人が来たので、こちら側の直ぐ傍に飛んできた。
私に気づいて離れたところへ飛びこちらを見る 胸腹の赤色が綺麗に見えている
■■カワウ:Great Cormorant 川鵜(Kawawu)82cm 留鳥
2022.9.6 淀川 台風の影響は大阪北部の三島地区はあまりなかった。昼までは快晴で、それでも、やや風は強く小鳥たちは出が悪かった。左のカワウは羽干しをするが風に押されて前傾姿勢をしている。
■■ハクセキレイ:White Wagtail 白鶺鴒(Hakusekilei) 21cm 留鳥
2022.9.6 淀川右岸がわ 風にあおられながら直ぐ傍に止まったので記念撮影
トノサマバッタ緑型 2022.9.6 淀川河川敷
葛(くず)の花 2022.9.6 河川敷には葛粉なるくずの蔓が無数に生えている。今は葛粉は小麦で代用していると聞くが、輸入小麦が高騰している中、この無数にある葛を利用する手はないのか。古人が今を知れば笑っている気がする。
枚方河川敷には、サンコウチョウ、サンショウクイ、コサメビタキ、エゾビタキ、キビタキ♀などが来ている。ただ、直ぐに抜けていく場合が多い。
よく言う言葉だが、渡り鳥とのであいは時の運で、また一期一会。
それを承知で、目的の野鳥にであえなくてもぶらぶら歩くのを楽しみとしたい。