3月1日(水)に観たヒレンジャクたちが、宿り木の実を食べて、近くで水飲みする写真を遅れてだが紹介。
宿り木は主に渡り鳥のレンジャクたちによって増やされていく。
食べて消化すると粘く伸びるフンをして、その中の種子が枝に絡みつき、うまくいくと枝に根を張る。1枚だけフンをしている写真をいれた(ノートリミングで横1000Pixelに縮小)。
宿り木は宿主の木が枯れない様に、少しずつ養分をとり生長するので、育つまでに年月を要する。宿り木が生える木が枯れると心配する人がいるが、専門家によればそんなことはないらしい。また、鳥のフンが景観を損ねると言うが、今の時期だけで、ハトやムクドリなどの年中観られるフン害とは異なるので、温かく見守って欲しい。
何しろ、立派に育った宿り木には、こんな珍しい冬の渡り鳥レンジャクたちが必ず来てくれるのだから・・・
●ヒレンジャク:Japanese Waxwing 緋連雀(Hi-lenjaku)18cm 冬鳥
かつての高瀬川(最下部に註)河口(今は見る影もない水路)で、水飲みし終えて飛び出すヒレンジャク カメラマンたちはそんなことを知るよしもない
2023.3.1 京都市
註:高瀬川は約400年前に作られた水深30cmの運河。そのため船底が平らな高瀬舟という船が運航した。森鴎外の「高瀬舟」にあるように、江戸時代は京の罪人が高瀬舟に乗せられて高瀬川を伏見の港まで下って、30石船で淀川を大阪の牢まで運ばれた。