田植えが終わった田にはタマシギが現れる可能性がある。それは、田で巣作りをして卵を産み温めて雛を孵すためだ。田植えした頃の苗は短いが、抱卵している内に丈が伸びヒナが孵る頃には調度よい隠れ場所になる。また、田には餌になる貝が多い。抱卵中もヒナが孵っても餌には困らないようだ。
タマシギの大きな特徴は、抱卵も孵化したヒナの面倒見も全てオスがすることだ。メスは産卵すると、別のオスと交尾して次の産卵をする。4羽のオスが別々の巣で抱卵しているところを見たことがある。もちろん数100m四方という範囲でのこと。そんな一妻多夫という変わった鳥なのでメスの羽の方が綺麗である。
今日、そのタマシギの番が交尾するところに出くわした。
★★★タマシギ:Greater Painted Snipe 珠鷸(Tamashigi) 24cm 留鳥・漂鳥
タマシギのメス♀(左 L)とオス♂(右R)2021.6.8 撮影 田の畦沿いになかよくいる
●写真1~9は交尾と交尾前後のもの