2021年6月8日火曜日

タマシギの番と交尾 Mating of the Greater Painted Snipe

 田植えが終わった田にはタマシギが現れる可能性がある。それは、田で巣作りをして卵を産み温めて雛を孵すためだ。田植えした頃の苗は短いが、抱卵している内に丈が伸びヒナが孵る頃には調度よい隠れ場所になる。また、田には餌になる貝が多い。抱卵中もヒナが孵っても餌には困らないようだ。

 タマシギの大きな特徴は、抱卵も孵化したヒナの面倒見も全てオスがすることだ。メスは産卵すると、別のオスと交尾して次の産卵をする。4羽のオスが別々の巣で抱卵しているところを見たことがある。もちろん数100m四方という範囲でのこと。そんな一妻多夫という変わった鳥なのでメスの羽の方が綺麗である。

 今日、そのタマシギの番が交尾するところに出くわした。

★★★タマシギ:Greater Painted Snipe 珠鷸(Tamashigi) 24cm 留鳥・漂鳥

 タマシギのメス♀(左 L)とオス♂(右R)2021.6.8 撮影 田の畦沿いになかよくいる


 写真1~9は交尾と交尾前後のもの

 1.

 2.メスが腰を下ろすとオスが背に足をかけた

 3.オスが腰の上にのる

 4.交尾

 5.オスが下りるとどちらもバランスを崩すので翼を広げている

 6.オスの目が面白い

 7.

 8.メスも嘴を下ろしてなんとなく感情を表現しているように見える

 9.メスはオスを見ているのだろうか


 餌を探しながら畦沿いを行きつ戻りつしている

 めすの羽色は濃く綺麗だ

 隣の田に移動した さて、巣作りはどこでするのか・・・