以前に抱卵中のイカルチドリを掲載したが、実は悲運なことに、豪雨で流されてしまった。ところが、この番は、その後再び産卵し抱卵していたが、またしても豪雨で流されてしまった。ところがところがである。3度目の産卵と抱卵をした。ええっ!とその時は驚くとともに今度はどうか豪雨にならないよう願った。しかし、今年の異常な気候がまたしても卵を水没させたのだ。その後、水が引いてみると卵が2個残った。すると、その卵を、交代で抱卵し始めたのだ。果たして孵るのか?と疑問に思う人が多かった。それが、6月27日(日)に雛が孵ったのである。
このイカルチドリの親たちと、この世に誕生してきたヒナたちに熱く胸を打たれた。
ど根性イカルチドリ親と2羽のヒナ 2021.6.27
右が先に孵ったヒナ、立ちあがった親の下にいるのが孵って間がないヒナ 左のヒナは腹を上に向け親の体温を直に受けていた。
先に孵ったヒナはよちよちと歩けている同じ様な写真ばかりに見えるだろうか。野鳥観察を主とする人のために選んで掲載したつもりだ。この両親の子を残そうとする執念はすごい。
イカルチドリ:Long-billed Plover 桑鳲千鳥(Ikalu-chidoli)21cm 留鳥