2022年1月20日木曜日

ハチジョウツグミ Naumann's Thrush ・その他

  今日は「大寒」、突風が来る分昨日より寒く、野鳥たちも草や木々の奥に潜ってなかなか姿を見せなかった。とりあえず、昨日の野鳥を紹介。


 ★カワラヒワ:Oriental Greenfinch 河原鶸(Kawala-hiwa)15cm 留鳥

 淀川の河川敷ではえさを食べながら、危険を察知するとあちこちを飛び回っている。何しろ木を全部伐採しているから、ところどころに生えている丈のある枯れ草を探しては、群れで躰を潜めている。


★★★ハチジョウツグミ:Naumann's Thrush 八丈鶫(Hachijho-tsugumi)24cm 冬鳥

 ツグミに混じっていることもあるが、単独でいることもある。近年はなかなか出あうことが少なくなった冬鳥だ。

 落ち葉をくちばしで払って黒い実を見つけ咥えている。

 水飲みに岩場へやって来た。

 水を飲んだ後の胸張り姿勢。

 水飲みだ。

★★アトリ:Brambling 花鶏(Atoli)16cm 冬鳥

 冬鳥の中では早くに来るが、えさを求めて集団で移動するから、見かけなくなる期間も結構ある。このときは頭上でもみじの種を食べていた。




★★ジョウビタキ:Daurian Redstart 尉鶲(Jyoh-bitaki)14cm 冬鳥

 これは淀川三島江河川敷のオス
 実は、右端のノイバラの茂みにメスもいる。か細い声で泣いているような鳴き声を出している。駐車場前にあった、まだ実のならない若いセンダンの木立をほとんど切り倒していた。まだ2,3年の木だが、冬鳥の越冬場所、夏鳥の越夏場所になっていた。17日にはまだあった。18日に切り倒したのだろうか・・・
数年前までは三島江河川敷といえば、渡り鳥たちや旅鳥たちがたくさん観られた場所だった。大阪以外の近隣府県からも鳥好きたちがきていた。
台風や大雨対策といって何でもかんでも切り倒して、ドブの様に水が流れさえすればいいのだというこんな考え方でいいのだろうか。殺虫剤の使いすぎで、リンゴなどの受粉を人の手でしなければならなくなってずいぶんたつ。人を支えている生き物たちが生きる場をこんな風にいとも簡単に無くしていっていいのだろうか。野鳥観察をしていて身近に起こっている現実を訴えておきたい。

 メス ここは河川敷では無い。公園で越冬するジョウビタキ



★★シロハラ:Palc Thrush 白腹(Shirohara) 25cm 冬鳥

 2羽のシロハラが縄張りでけんかしていた。私が来たので2羽ともけんかどころじゃなく、慌てて別々に分かれた。その1羽がこのシロハラ。ジッと動かずに隠れているつもりだが、よく見るとまだ怒っている。

 梅の花が開花しだしている。後、10日ほどで2月だ。暦の上では3月から春。河川敷ではオオイヌノフグリもホトケノザも早春の花を咲かせている。