2023年4月29日土曜日

セッカ Zitting Cisiticola の名の由来だろうこんな場面

 

 セッカ(雪加)はどうして雪加と書くのだろう、胸が雪のように白いからなのだろうかなどと、常々疑問に思っていた。セッカが草地で巣作りするところをNHKで放映していたが、見事な職人技だ。

ところで、「野鳥の名前ー名前の由来と語源」文 阿部直也・写真 叶内拓哉(ヤマケイ文庫)によると、名前の由来や語源についてふれた文献はないそうだ。

そこで、阿部直也さんの考えはこうだ。セッカの巣の内装は、チガヤの白い穂をよく使っている。巣作りの時期にチガヤの白い穂をよく嘴にくわえて飛ぶ。この白い穂を雪に見立て、「嘴に雪をくわえる」「巣に雪を加える」鳥であると見て、雪加、セッカであろう、と。

面白いなぁ、納得できるなぁ。ヒマワリの茎の白い繊維を剥がして運ぶところを見たことがある。今日は、なんと、野草の綿毛をくわえて運んでいた。


 セッカ:Zitting Cisiticola 雪加(Sekka)13cm 留鳥

 2023.4.29 淀川右岸三島江河川敷

 綿毛(種を風で飛ばす野草の仕組み、タンポポなど)をくわえて巣の内装に使う





 得意技の竹馬のり


 下の草むらへ潜った

 今の時期はよく鳴く 一般に上昇時はヒッヒッヒッヒ、下降時はチャッチャッチャッと鳴くが、このように止まっているときでも鳴くことがある 

 口の中が黒いので、このセッカはオス


 草の葉を器用につかんで止まっている

 カラスノエンドウの花で吸密しているアゲハチョウ

 午前中は日が当たり気持ちが晴れ晴れとする河川敷だった。