淀川三島江河川敷を一人歩く
北へ帰る前のベニマシコは、すっかり夏羽になって、名前通りの「紅猿子」に見える。
大阪のこの地で、今日、出あえたことに感謝している。
かつては、三島江と言えばベニマシコたちの越冬地として、ベニマシコも人もたくさん集まっていた。それが、今では人が行った工事で、すっかり見る影もない環境に激変している。野鳥を観察するなら山へ行きなさいと言った公務員の発言は今も忘れられない。無知を自らさらけ出している。
渡り鳥たちの環境を国も府もしっかり守っていかなければならない。奇しくも、今、知事選挙や府議会議員選挙のさなかだ。見識のある人とは、何をさして言うのだろうか。立候補者一人ひとりに聞いてみたいものだ。
それでも、ベニマシコたち幾つかのグループは代々忘れずにやってくる。
来季も、どうか来ておくれと願っている。
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●ベニマシコ♂：Long-tailed Rosefinch 紅猿子（Benimasiko）15cm 冬鳥・漂鳥
オス 2023.4.2 大阪淀川三島江河川敷
